【メルカリの写真撮影】半年売れなかった服を撮り直した話|アパレル・カバン・財布の撮り方

道具はそろえたけれど、うまく写真が撮れない。出品しても、思ったより売れない。こう感じている人もいるかもしれません。

僕にも、約半年出品して、約3,000円まで値下げしても売れなかったジャケットがありました。その服は、写真を撮り直して出し直したあと、11,000円で売れました。

ただ、写真だけで売れたとは言えません。値段も時期も変わり、出し直したことも関係しているかもしれないからです。

それでも、前後の写真を見比べると、同じ服でも見せ方が違うことは分かります。しかも、どちらも自然光で撮った写真です。

売れないときは、「見つけてもらえていないのか」「見てもらえたけれど買われなかったのか」に分けて考えています。今回は、その中の写真について。1枚目の考え方から、光の選び方、服・カバン・財布の撮り方まで、僕がやっていることをまとめます。

1.なぜ1枚目が大事なのか

僕は、写真の見せ方は、高く売ることにも早く売ることにも大切だと感じています。

検索結果に並んだ商品の中で、最初に目に入るのは1枚目の写真です。どんな形で、どんな特徴がある商品なのか。そこが伝わらなければ、詳しい写真や説明文まで見てもらうきっかけも作りにくくなります。

だから、僕にとって1枚目はすべての入り口です。枚数をそろえる前に、まずその1枚で何を伝えるかを考えます。

2.半年売れなかった服が、撮り直して売れた

商品は、花柄と金ボタンが特徴の、バーバリーズのヴィンテージ・ノーカラージャケットです。

約半年出品していて、約3,000円まで下げても売れませんでした。そこで、写真を撮り直して出し直しました。そのあと、11,000円で売れています。

撮り直す前のバーバリーズのジャケット。商品が傾き、左袖が切れている
撮り直す前(自然光)
撮り直したバーバリーズのジャケット。裾まで写し、金ボタンのアップを重ねている
撮り直した後(自然光)

前の写真では、画面に対して商品が小さく、斜めに傾いていました。左袖も切れています。撮り直した写真では、正面から画面を大きく使い、金ボタンのアップも丸く重ねました。背景のラグも、ヘリンボーン柄からベージュに変わっています。

前も後も、使っていたのは自然光です。 自然光さえ使えばよいわけではなく、画面の使い方と撮る角度でも、商品の伝わり方は変わります。

一方で、売れた理由を写真だけに決めつけることはできません。変わったのは、写真・値段・時期・出し直したことの4つ。タイトルと説明文は変えていません。

値段は下げたのではなく、上げて売れました。ただ、2月から秋口へと時期が変わっているので、季節の影響もありえます。季節ごとの考え方は、アパレルせどりの季節の記事にまとめています。

何が一番効いたかは分からない。でも、撮り直して出し直したら売れた。 この実例は、そのままの形で伝えたいと思います。

3.撮り方は2パターン

平置きで撮る

アパレルや財布、小物、自立しないカバンは、白いラグマットの上に寝かせて撮ります。

服は形を整えやすく、着たときの様子も想像してもらいやすいと思っています。背景を白くすると、商品の色も見比べやすくなります。

立てて撮る

自立するカバンや、立てたほうが魅力が伝わる商品は、バッグ吊るしと白いカーテン、照明を使います。

バッグ吊るしをシルバーにしているのは、写真の中で目立たせないためです。見せたいのは道具ではなく商品なので、背景になじむものを選んでいます。

立てて斜めから撮ったモラビトのボストンバッグ
立てて撮る:モラビト
寝かせて撮ったルイヴィトンのジュヌフィーユ
寝かせて撮る:ルイヴィトン

モラビトのボストンバッグは立てて、ルイヴィトンのジュヌフィーユは寝かせて撮った例です。薄いショルダーバッグや、吊るしても立ちにくいものは寝かせます。その場合はカーテンを使わず、照明を当てて撮ります。

ラグやバッグ吊るしなど、道具の話は必要物品・アプリの記事にまとめています。

4.光の選び方

服は日中の自然光がおすすめ

僕がアパレルを撮るときに一番おすすめしたいのは、日中の自然光です。自分の影を避けやすく、商品そのものに自然な影ができて、立体感も伝えやすいと感じています。

自然光で撮ったAVIREXのL-2B
自然光:AVIREX
部屋の電気で撮ったブルーレーベルのジャケット
部屋の電気:ブルーレーベル

AVIREXは自然光、ブルーレーベルは部屋の電気で撮った写真です。違う商品なので光だけを比べる実験ではありませんが、僕がそれぞれの環境で撮った例として載せています。

日中に撮れない場合は、部屋の電気を使います。僕が選んでいる電球の色は「昼光色」です。オレンジがかった電球色だと、僕には光の加減が難しく、実物との色のずれが気になります。

3色の比較画像は、必要物品の記事の照明の説明に載せています。

部屋の電気で床の服を撮ると、自分の影が入らない角度を探すのが難しくなります。影を避けようとして下のほうから撮ると、今度は服の形が不自然に見えることもあります。

僕のiPhoneで試している小技

光の加減で全体の色が濃く見えたり、薄く見えたりするときは、画面の白いラグやカーテンの部分をタップすることがあります。僕のiPhone 16では、それで自然に見える色に戻ることがあります。

ここは、色を正しく補正する決まった操作として勧めているわけではありません。Appleの公式説明では、画面のタップでピントを合わせる位置を選び、その横の調整ボタンを上下に動かすと露出を調整できます。タップすれば必ず実物の色に合う、という説明ではないので、撮れた写真と実物を見比べてください。

カバン・財布・小物は、僕は昼光色の照明を使っています。立てて撮る場合は白いカーテンも組み合わせ、寝かせる場合は白いラグと照明で撮ります。

5.1枚目に詰め込むもの

メルカリに登録できる写真は、公式ガイドでは最大20枚です。僕は商品によって、10〜20枚を使っています。

その中で1枚目に入れたいのは、その商品を「欲しい」と思ってもらえる理由です。

ベルト、裏地のライナー、ファー、柄、付属品、フード、Wジップ。タグ付きの商品なら、そのタグも候補になります。ただし、すべての商品に同じものを詰め込むわけではありません。

リサーチしたときに「ここが付加価値だ」と思った点を思い出して、1枚目に入れる。 その商品にとって付加価値にならないものは、無理に入れなくてよいと思っています。何を見るかは、メルカリリサーチの記事ともつながる話です。

ライナー、ベルト、襟裏と裏地のチェック、袖ベルトを見せたバーバリーのトレンチコート
1枚目に特徴をまとめたトレンチ

このトレンチでは、ノバチェックのライナー、ベルト、襟裏のチェック、裏地のチェック、袖ベルトを1枚目で見せるようにしました。

先ほどのバーバリーズのジャケットでは、金ボタンのアップを丸く重ねています。服全体だけでは小さくなってしまう特徴も、一緒に見せるためのやり方です。

6.アパレルの撮り方――まずは形を整える

始めたころの写真で失敗していたこと

始めたころに下のほうから撮ったラルフローレンのキルティングジャケット
始めたころのラルフローレンの写真

これは、始めたころに撮ったラルフローレンのキルティングジャケットです。今振り返ると、形をきちんと整えられていませんでした。画面の真ん中に大きく写せておらず、中途半端な大きさにもなっています。

部屋の電気で自分の影が入らないように、下のほうから撮ったことも、見え方が不自然になった理由です。

今なら、自然光で、画面を大きく使って、服の正面から撮ります。寝かせた服を斜めからのぞき込むのではなく、形がゆがんで見えない向きを意識します。

肩を引き上げて、腕を体のラインに沿わせる

平置きにしたら、まず両肩を上に引っ張ります。パンツならウエストの部分です。それから形を整えていきます。

服は人が着るものなので、体の形と関節の位置を意識します。例えばポケットに手を入れたような形なら、ひじが腕の真ん中あたりに来るように考えます。

脇が大きく空いていると、不自然に見えます。脇を閉じ、体のラインに腕を沿わせると整えやすいです。

最初からかっこいいポーズを作ろうとしなくても、まっすぐ、きれいに整えた形で十分だと思います。

2枚目以降は、状態と細部を伝える

丈が長い商品は、上半分と下半分のアップを撮り、それを表と裏でそろえます。そのうえで、次のような場所を写します。

  • 首・襟元とタグのアップ、袖の裏、脇のシミ、丈の長い商品の裾のシミ
  • パンツの股のスレや生地の薄さ、シミ、両裾、ベルトループの汚れ
  • ロゴプレート、デザインボタン、特徴のある柄や部分

汚れ・破損・名前の刺繍などは、はっきり撮り、説明文にも同じことを書きます。 写真だけ、文章だけで済ませず、両方で状態が伝わるようにします。

最後にブランドタグと品質表示タグも載せます。見る場所は検品の記事にもまとめています。検品で見つけたことを、買う人にも分かる形にするのが2枚目以降の写真です。

7.カバンは、立体感が伝わる角度から

立てて撮るカバンの1枚目は、僕は左から照明を当て、右斜め下から撮っています。部屋の配置によっては、右から照明を当てて左斜めから撮ってもよいと思います。

少し見上げる角度にすると迫力が出て、斜めから撮ると側面も写り、立体感が伝わります。白い背景やカーテンも合わせると、高級感が出ると感じています。3章のモラビトは、その撮り方の例です。

服では「下から撮って失敗した」と書きましたが、ここは商品の置き方が違います。立っているカバンを少し見上げるのと、床に寝ている服を斜めから見るのとでは、写る形が変わります。平置きの服は形をゆがませず、立てたカバンは側面や奥行きも見せる、という使い分けです。

付加価値になるものを1枚目に入れる考え方は、服と同じです。

2枚目以降は、背面、両側面、底面、上面と進め、四つ角を1枚ずつ撮ります。そのあとにショルダーや持ち手、金具、内側、タグ、チャームやフリンジなどの飾りを写します。

カバンは撮る場所が多く、枚数も増えやすいので、20枚以内に収めることを意識します。

8.財布・小物はアップで見せる

財布や小物は、僕はまだそこまで経験が多くありません。その中でやっているのは、基本は寝かせて、小さい商品をアップで撮る方法です。

シャネルの長財布と付属品のギャランティカードを写した写真
財布とギャランティカード

シャネルの長財布は、本体を大きく写し、付属品のギャランティカードも1枚目に入れた例です。

財布の2枚目以降は、カバンと同じように前面・背面・側面・四つ角を撮ります。それに加えて、小銭入れや内側の状態、ジップ、タグも写します。

ベルト、サングラス、ネクタイも、特徴と状態を伝える考え方は同じです。ただ、僕の経験が少ない分野なので、実際のメルカリの出品も見ながら、商品に合わせて撮り方を考えてみてください。

9.ヤフオクで感じた、枚数が限られるときの考え方

ヤフオクで写真を絞った経験は、初めての1円スタート・出品編に書きました。

枚数が限られると、1枚ごとに何を見せるかを考える必要があります。

メルカリで20枚使える場合も、その考え方は同じだと思っています。

まとめ――自然光でも、画面の使い方で変わる

1枚目は、その商品を見てもらう入り口です。リサーチで見つけた付加価値を、写真でも伝えられるようにします。

半年売れなかったジャケットは、前も後も自然光で撮っていました。それでも、画面の使い方と角度で、商品の見え方は変わりました。売れた理由を一つに決めることはできませんが、写真を見直すときの具体例にはなると思います。

最初から難しい形を作らなくても、まずはまっすぐ、きれいに整える。そこから始めてみてください。

次の記事では、タイトル・説明文・値付けをまとめます。写真で見せた特徴や状態を、言葉と値段でどう伝えるかを書いていきます。

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