【古着せどり】サイズは大きいほど売れる|M・Lが人気という思い込みを捨てる

古着店のラックで大きいジャケットと小さいジャケットを比較する様子 副業せどり
サイズは、古着の値段と回転に影響する付加価値の一つです。

「服のサイズは、MとLが一番売れるんでしょう?」

僕も最初はそう思っていました。でも今は、逆に見ています。

2026年8月時点で、僕が扱っているアパレル中古では、大きいサイズほど高く売れ、しかも早く売れる。リサーチするとき、僕はサイズの大小を「付加価値のプラス・マイナス」として仕入れ判断に使っています。

サイズを見る癖がつくと、店で服を手に取った瞬間に「これは買う方向か、見送る方向か」の見当をつけられます。ただし、小さいサイズはすべて見送るという話ではありません。

この記事では、大きさが値段と回転にどう効くのか、カテゴリーによる違い、僕が店頭で使っている実寸の目安をまとめます。

サイズは「換算表」ではなく「付加価値」の話

サイズというと、日本のMはアメリカの何サイズか、イタリアの48は日本でどれくらいか、といった換算を思い浮かべるかもしれません。

換算も必要ですが、仕入れ判断で大切なのは、その商品が持つ価値としてサイズを見ることです。僕はリサーチのとき、ブランド、素材、デザイン、状態などと同じように、サイズが大きいか小さいかをプラスとマイナスで考えます。

僕のなかでは、サイズは相場を見るうえで優先順位がかなり高い項目です。特にメンズでは、同じブランドや似たデザインでもサイズによって相場と売れる速さが変わります。

商品の価値をどのように考えるかは、リセールバリューの記事で詳しくまとめています。タグの数字の読み方を調べたい場合は、サイズ換算表をまとめた記事をご覧ください。

大きいほど高く売れる理由は2つ

僕が考えている理由は2つです。

一つ目は、大きい服ほど生地の面積を多く使っていること。同じ形の服でも、サイズが上がれば使う材料が増えます。

二つ目は、大きいサイズは流通が少ないこと。作られる数も、中古市場へ出てくる数も少ないため、希少性が付加価値になります。

僕が扱っているアパレル中古では、この傾向はほとんど例外なく当てはまるという感覚です。ただし、ここでいう「大きいほどいい」は、値段と回転が同じ動きをするという意味ではありません。

値段と回転は、別々に効く

サイズを見るときは、いくらで売れるかどれだけ早く売れるかを分けて考えます。

分かりやすいのが、メンズのジーンズです。僕の感覚では、31〜34インチがゴールデンサイズです。需要が最も多い帯なので、相場が高く、回転も最もよくなります。換算の目安では31インチが79cm、34インチが86cmです。

ゴールデンサイズより大きくなると、希少性がさらに付加価値になるため、値段は上がっていきます。僕の感覚では、大きさに上限はありません。ただし、サイズが大きくなるほど着られる人は限られるため、回転は31〜34インチほど速くありません。

反対に、メンズの29インチ以下は値段も回転も一気に落ちます。メンズのSサイズも同じで、僕はサイズを「付加価値マイナス1」くらいに見ています。

サイズ帯(メンズのジーンズ)値段回転僕の見方
29インチ以下落ちる落ちる付加価値マイナス1
30インチ前後標準標準ふつうに検討
31〜34インチ(ゴールデン)高いいちばん速い最優先
35インチ以上さらに上がるゴールデンほどではない高く売りたいなら狙う

これは僕の仕入れとリサーチから得た感覚です。商品のブランド、状態、デザインなどによって結果は変わります。

早く資金を回したいならゴールデンサイズ、高い販売価格を狙うならさらに大きいサイズという選び方ができます。「高く売る」と「早く売る」を分ける考え方は、利益率と回転率の記事と、目標から逆算する記事にもつながります。

レディースは、少し事情が違う

レディースも原則として、大きいサイズほど付加価値が上がるという見方は同じです。

ただし、S・XSでもメンズほど大きなマイナスにはなりません。僕はレディースのS・XSを、サイズだけを理由に見送るところまでは下げて見ていません。

メンズとレディースを同じ強さで判断せず、それぞれの相場を確認します。

サイズだけで買う・買わないを決めない

ここまで読むと、「メンズのSは全部見送ればいい」と受け取るかもしれません。しかし、サイズは仕入れる・仕入れないを単独で決めるスイッチではありません。

メンズでも、ほかの付加価値が多ければ買います。ブランド、形、状態、相場、仕入れ値などのプラスと、サイズのマイナスを足し引きして決めます。

たとえば、オフハウスで仕入れたグッチのビットローファーは22.5cmで、小さめでした。それでも定番の形で、金具にスレがなく、相場が分かりやすく、仕入れ値が安かったため購入しました。

  • 仕入れ:5,500円
  • 売値:13,499円
  • 利益:5,900円
  • 利益率:43.7%
  • 販売期間:59日

僕がオフハウスの回り方の記事で書いた、マイナス要素は仕入れ値の安さで相殺できるという考え方と同じです。サイズが弱いから即見送りではなく、弱さを埋める価値があるかを見ます。

サイズがとくに効くカテゴリー

僕の感覚では、サイズの付加価値が特に強く出るのは次の4つです。

  • レザージャケット
  • スーツ
  • Gジャン
  • ジーンズ

レザージャケット、スーツ、Gジャンは、L、XLと大きくなるごとに付加価値が2倍、3倍になるような感覚があります。ジーンズも同じで、インチが大きくなるほど付加価値が上がります。

これは計算で2倍、3倍になるという意味ではありません。それほど強くサイズが相場へ効く、という僕の感覚です。

服では、サイズが効かないカテゴリーは思い当たりません。ただし、靴だけは法則が少し違います。

靴だけは法則が違う

服は大きいほど値段と回転にプラスになりますが、靴は「大きいほど」というより、ゴールデンサイズが売れるイメージです。

僕が考えるゴールデンサイズ
レディース22.5〜24cm
メンズ27〜29cm

靴は服ほど数をこなしていないので、あくまで今のところの感覚です。理由や、この範囲を外れた場合の上限・下限までは断定しません。

先ほどのグッチ22.5cmは、ゴールデンサイズの下限ぎりぎりで、幅のなかでは小さいほうです。それでも仕入れ値の安さやほかの付加価値があれば買う。ここでも、サイズだけで決めない考え方は変わりません。cm・EU・USの対応は、サイズ換算表の記事で確認できます。

店でサイズを見分ける2つの方法

店頭では、すべてのタグを一枚ずつ読んでいると時間がかかります。僕はまず、見た目で大きさのあたりをつけます。

1.ハンガーの肩幅を基準にする

リサイクルショップの服は、多くがハンガーに掛かっています。僕はハンガーの肩幅を基準にして、服の肩がハンガーの端を越えていれば大きいと判断します。

服の肩がハンガーの端を越える場合と収まる場合を比較した図

ハンガーの端より服の肩が外へ出ていれば、大きいサイズの候補として見ます。

これならタグを見る前に、ラックを流しながら候補を絞れます。店に入ってから売り場を回る順番は、店に入ってからの回り方の記事でまとめています。

2.タグが読めないときは自分の体に合わせる

古着では、タグが擦れて読めなかったり、切られていたり、海外表記で分からなかったりします。

そんなときは、自分の体に服を合わせます。袖が手首まで来るか、丈が膝下を越えるかを見て、おおよその大きさを判断します。

どちらも、その場で候補を絞るための方法です。仕入れを決める前には、できるだけ実寸を確認します。

僕が実寸で決めている、見送るライン・積極的に買うライン

「大きいほどいい」と分かっても、どこからが小さく、どこからが大きいのかが分からなければ店頭で使えません。

僕はトップスについて、次の数字を一つの目安にしています。すべて平置きの実寸です。

肩幅身幅袖丈着丈
メンズ40cm44cm60cm70cm
レディース38cm42cm55〜60cm60cm

僕にとっては、この数字が下限ラインです。これを下回る場合は、サイズの付加価値をマイナスとして見送る方向で考えます。ただし、先ほど書いたとおり、ほかの付加価値が十分なら検討します。

メンズのトップスは、さらに次のように見ています。

肩幅身幅僕の判断
40cm未満44cm未満見送り。サイズは付加価値マイナス
40cm以上48cm未満44cm以上50cm未満検討。ほかの付加価値と足し引きする
48cm以上50cm以上大きい。付加価値プラスとして積極的に見る

僕が持っている基準は、下限の肩幅40cm・身幅44cmと、大きいと感じる肩幅48cm・身幅50cmの2点です。そのあいだは、ほかの付加価値と足し引きして決めています。

もう一つ、下限のあたりをつけるために、肩幅+4cmくらいが身幅という感覚を持っています。メンズなら40cmに対して44cm、レディースなら38cmに対して42cmです。ラックで肩幅に当たりをつければ、身幅と全体の大きさも想像しやすくなります。

ただし、これはほんとうになんとなくの目安です。服によって作りが違います。「大きい」と見る肩幅48cmと身幅50cmは、それぞれ独立した基準で、肩幅に4cmを足して計算するものではありません。

また、身幅44cmを2倍すれば服の横方向は88cmになりますが、タグのチェスト88cmと同じ意味にはなりません。タグは体の寸法、身幅は服の出来上がり寸法であることが多く、服にはゆとりがあります。

数値を独り歩きさせず、最後はその商品の実寸を測ります。タグ表記と実寸の関係は、サイズ換算表をまとめた記事で表にしています。

表記と実寸が違うときは、実寸に合わせる

古着では、タグの表記と実際の寸法が合わないことがあります。僕はその違いを説明したうえで、出品時の記載を実寸に合わせています。

メーカー自身もサイズ表は目安だと案内しています。また衣料サイズのJISは2023年3月20日に改正されました。年代の古い服ほど、タグの表記だけを信用せず、実寸を測るのが安全です。

年代だけで現在のサイズへ一律に置き換えることはできません。表記に違和感があれば、肩幅、身幅、着丈、袖丈などを測り、購入者が判断できる情報を出します。各国表記と採寸箇所は古着のサイズ換算表にまとめました。

出典:三陽商会カケンテストセンター(2026年8月時点)

サイズがよくても、検品を外すと台無しになる

サイズが大きければ、それだけで必ず売れるわけではありません。

前回の検品の記事で紹介したバーバリーズのノーカラーコートは3Lでした。約10,000円で仕入れ、現在も2,999円で出品中です。

3Lというサイズの判断自体は正しく、希少性は大きなプラスでした。ダメだったのは、右胸元と左裾下の変色を見落としたことです。

サイズという付加価値があっても、検品を外すと台無しになる。サイズ、状態、ブランド、素材などを一つずつ確認し、全体で仕入れを判断します。

まとめ|サイズをプラスとマイナスで考える

2026年8月時点で、僕が扱っているアパレル中古では、サイズは相場を見るうえで優先順位の高い付加価値です。

  • 服は大きいほど高く売れ、回転も上がる
  • メンズのジーンズは31〜34インチが、値段と回転の両方に強いゴールデンサイズ
  • それより大きいサイズは値段が伸びるが、回転はゴールデンほどではない
  • メンズのSや29インチ以下は、付加価値をマイナスに見る
  • レディースのS・XSは、メンズほど強いマイナスにはしない
  • 靴は「大きいほど」ではなく、ゴールデンサイズで見る
  • 店ではハンガーの肩幅と自分の体で大きさに当たりをつける
  • サイズだけで決めず、ほかの付加価値と足し引きする

サイズを見る目的は、換算表を暗記することではありません。その商品がどれくらい高く、どれくらい早く売れそうかを考え、仕入れ値を決めることです。

大きければプラス、小さければマイナス。ただし、最後は商品の価値を全部足し引きする。この見方ができると、タグのサイズが仕入れ判断の材料に変わります。

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