ここまでの記事では、初心者がまず店舗仕入れから始める理由や、仕入れた商品を販売する場所、アパレルせどりに必要な物品・アプリについてお話ししてきました。
必要なものが揃ってくると、「そろそろ実際に店舗へ行って仕入れてみたい」と思い始める方もいるのではないでしょうか。
でも、店舗で気になる商品を見つけたときに、その場の感覚だけで仕入れるのは少し危険です。
「このブランドなら売れそう」「この値段なら安い気がする」と思っても、実際にメルカリで調べると、思っていたほど高く売れていなかったり、売れるまでに時間がかかっていたりすることがあります。
僕自身も、経験を積む中で「これは絶対に売れる」と自信を持って仕入れた商品が、意外と売れずに負けたことがあります。反対に、店舗で一つずつ条件を変えながら地道にリサーチした商品は、比較的堅く売れてくれました。
そこで今回は、メルカリを使った基本的なリサーチ方法についてお話しします。
この記事を読むと、店舗で商品を見つけたときに、何をどの順番で調べればいいのか、カテゴリー・ブランド・キーワード・商品の状態などをどう使い分ければいいのかがイメージできるようになります。
なお、メルカリの登録や基本的な販路については初心者はまずメルカリから始める理由をまとめた記事、必要な物品・アプリについては前回の記事もあわせて読んでみてください。
※この記事は2026年7月時点のiPhone版メルカリをもとにしています。アプリの更新時期や端末によって、項目名やボタンの位置が変わる場合があります。細かい画面の違いよりも、相場を見るときの考え方を中心に参考にしてください。
1.メルカリリサーチの基本は「売り切れ」と「商品の状態」
最初に、僕が中古アパレルをリサーチするときの基本条件をお伝えします。
- 販売状況:売り切れ
- 商品の状態:目立った傷や汚れなし
- 出品者:個人
まず「売り切れ」を選ぶ理由は、実際にその価格で購入された商品を見るためです。
販売中の商品には、出品者が自由に決めた価格が表示されています。中には相場よりかなり高い価格で、長期間売れ残っている商品もあります。販売中の価格だけを見て「この値段で売れる」と判断してしまうと、仕入れの時点で相場を読み違えてしまいます。
その点、売り切れの商品は、その価格で購入した人がいるという一つの実績になります。そのため初心者のうちは、まず売り切れ商品を中心に見るのがおすすめです。
商品の状態は、僕たちが中古アパレルで取り扱うことの多い「目立った傷や汚れなし」を基本にします。新品の商品と、傷や汚れがある商品では、同じブランド・同じモデルでも価格が変わります。店舗で見つけた実物に近い状態の商品と比べることが大切です。
出品者は、まず個人を選んで見ています。メルカリShopsは業者や店舗が販売していることも多く、保証や販売方法の違いから、個人出品とは値付けが少し違うことがあるためです。
もちろん、毎回この3つだけで判断できるわけではありません。状態の悪いハイブランドを仕入れるときや、新品に近い商品を調べるときは条件を変えます。ただ、通常の中古アパレルを調べるなら、まずはこの条件を基本にすると相場を見やすいと思います。
2.完全に同じ商品がなくても、条件を変えて調べていく
メルカリでリサーチをしても、仕入れたい商品とまったく同じものが見つかるとは限りません。
アパレルには、ブランド・モデル・色・サイズ・素材・年代・商品の状態など、いろいろな違いがあります。同じモデルでも、色や状態が違うだけで価格に差が出ることもあります。
だからこそ、一度の検索だけで答えを出そうとせず、条件を少しずつ変えながら見ていくことが大切です。
- ブランド名とカテゴリーで広く検索する
- モデル名や素材などのキーワードを追加する
- サイズ・販売状況・商品の状態を揃える
- 検索結果が少なければ、条件を一つずつ外す
- 安い商品と高い商品の違いを比べる
僕も最初の頃は、同じ商品を一発で見つけようとしていました。でも、完全一致だけを探すと商品が見つからず、結局よく分からないまま仕入れを諦めることもありました。
今は、まず広めに検索してから少しずつ条件を足し、出てこなければまた条件を戻す、という見方をしています。多少時間はかかりますが、この繰り返しで「このモデルは高い」「この色は少し安い」「状態が悪くなると大きく値段が下がる」といった違いが見えてきます。
3.カテゴリー・ブランド・キーワードで商品を探す
それでは、実際の画面を見ながら検索していきます。
メルカリの検索画面では、検索窓へ直接キーワードを入れるほか、「カテゴリー」「ブランド」から商品を探せます。

カテゴリーで商品の種類を絞る
カテゴリーは、商品のジャンルを指定する項目です。
アパレルの場合は、まず「ファッション」を選び、レディース・メンズなどへ進みます。そこからトップス、ジャケット・アウター、ワンピース、バッグなど、仕入れ候補の商品に近いカテゴリーを選びます。

ただ、どのカテゴリーに入るのか迷う商品もあります。
たとえば、ハンドバッグとしてもトートバッグとしても使えそうな商品や、ロングコートとチェスターコートのどちらにも近い商品です。その場合は、両方のカテゴリーで調べるか、一つ上の大きなカテゴリーまで戻して検索します。
検索結果は増えますが、最初から狭く絞りすぎて取りこぼすより、広めに見てから絞っていく方が分かりやすいと思います。
ブランド名を選択する
ブランドがメルカリに登録されている場合は、ブランド名を入力し、表示された候補から正式なブランド名を選択します。

ここで少し注意したいのが、出品者全員がブランド情報を正しく登録しているとは限らないことです。ブランド欄を設定せず、商品タイトルや説明文にだけブランド名を書いている場合もあります。
ブランド検索で商品数が少ないときは、キーワード欄にもブランド名を入力してみてください。また、入力した名称に誤字があると表示されないため、商品が出てこないときは正式名称や表記も確認します。
キーワードを足して細かく絞る
カテゴリーとブランドを選んでも商品数が多い場合は、検索窓にキーワードを追加します。
- 商品名・モデル名
- 色
- 素材
- サイズ
- シリーズ名
- 年代や商品の特徴
たとえば、ルイ・ヴィトンのショルダーバッグを調べる場合でも、該当する商品はたくさんあります。そこに「サンクルーGM」のようなモデル名を入れると、より近い商品まで絞れます。

ラムレザーやフォックスファーなど、価格に影響しそうな素材を追加する方法もあります。反対に、キーワードを入れすぎて何も表示されなくなった場合は、一部を削除します。
検索結果が多ければ条件を足す。少なければ条件を外す。この繰り返しがリサーチの基本になります。
4.商品一覧が出たら、詳しい条件で絞り込む
カテゴリー・ブランド・キーワードで商品一覧を表示したら、次に「絞り込み」を使います。

サイズは実物に近いものを選ぶ
アパレルは、同じブランド・同じモデルでもサイズによって需要や価格が変わることがあります。検索結果が十分にある場合は、店舗で見つけた商品に近いサイズを選びます。
ただし、サイズまで指定すると商品がほとんど出てこない場合は、一度サイズ条件を外して全体の相場を見ます。そのうえで、近いサイズの商品を個別に確認していけばOKです。
販売状況は、まず「売り切れ」
販売相場を確認するときは、まず「売り切れ」を選択します。
慣れてきたら「販売中」の商品も確認します。売り切れ商品からは実際に売れた価格、販売中の商品からは現在の出品価格やライバルの数を見られます。
- 売り切れ:実際に購入された価格を見る
- 販売中:現在の出品価格や競合状況を見る
それぞれを見る目的が違うので、初心者のうちは売り切れ価格を優先し、慣れてから販売中の商品も合わせて見るといいと思います。
出品者は、まず個人を選ぶ
個人としてメルカリで販売する相場を調べるなら、まず個人出品を中心に確認します。
ショップの商品が参考にならないわけではありませんが、業者や店舗は、状態の評価・保証・返品対応なども含めて個人とは値付けが違うことがあります。「誰が、いくらで販売しているのか」を分けて見るイメージです。
商品の状態は、店舗で見つけた実物に合わせる
通常の中古アパレルは「目立った傷や汚れなし」を基本にします。
ただ、仕入れ候補に傷・汚れ・破れなどがあるなら、「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」も確認します。タグ付きの新品なら「新品、未使用」、ほとんど使用感がなければ「未使用に近い」というように、実物に近い条件へ変更します。
僕はルイ・ヴィトンなど、商品そのものの価値が高いブランドについては、状態が悪くても高く売れる場合があるため、あえて状態の悪い商品を調べて仕入れることもあります。
ただし、状態が悪くても必ず利益が出るわけではありません。初心者のうちは無理に状態の悪い商品を狙わず、「目立った傷や汚れなし」に近いものから始めた方が判断しやすいと思います。

5.表示順を変えて、違う角度から相場を見る
条件を絞ったあとは、商品の表示順も変更できます。

おすすめ順
通常はおすすめ順で表示されます。大まかに商品を見るには使えますが、最近の動きや価格帯を確認したい場合は、目的に合わせて表示順を変更します。
新しい順
比較的新しい商品を確認したいときに使います。アパレルは、季節・流行・モデルの新旧によって価格が変わるため、過去の事例だけでなく最近の相場も見るようにしています。
古い販売事例と最近の販売事例で価格に差があるなら、季節や流行が影響していないか考えてみます。
価格の安い順・高い順
安い順では相場の下振れ、高い順では上振れを確認します。
ただ、最安値や最高値だけをそのまま相場にするのは危険です。安い商品は状態が悪い、付属品がない、サイズや型が違うなどの理由があるかもしれません。高い商品も、限定モデル・新品に近い状態・人気サイズ・付属品付きなど、高く売れた理由がある可能性があります。
安い商品と高い商品の詳細を開き、なぜ価格に差が出ているのかを見ることが大切です。
いいね!順・いいね数
僕は、いいね数だけで仕入れを判断することはほとんどありません。ただ、補助的な材料として見ることはあります。
いいねが多いのに売れていない商品なら、「興味を持つ人はいるけれど、価格が少し高いのかな」と考えます。反対に、少ないいいねで売り切れている商品なら、出品から比較的早く売れた可能性も考えます。
とはいえ、いいね数だけでは、出品してから売れるまでの正確な期間や値下げ履歴までは分かりません。あくまで需要や回転を考えるための、少し曖昧な判断材料の一つです。
6.店舗では一つの販売事例だけで判断しない
店舗で仕入れをしていると、できるだけ早く判断したくなります。でも、一つだけ高く売れた商品を見つけて、それを相場だと思って仕入れるのは危険です。
できれば複数の商品を確認し、次の違いを見ます。
- 同じブランド・モデルか
- サイズは近いか
- 色や素材は同じか
- 商品の状態は近いか
- 付属品の有無に違いはないか
- 最近も売れているか
- 高い商品・安い商品にはどんな理由があるか
完全に同じ商品がなくても、条件の近い商品をいくつか見ることで、おおよその価格帯は考えられます。
そして、想定販売価格が分かったら、仕入れ値との差だけでなく、メルカリの販売手数料や送料も含めて利益が残るか確認します。
リサーチをしたからといって、必ず想定した価格で売れるわけではありません。僕自身、しっかり調べたつもりでも思うように売れなかったことはあります。
それでも、感覚だけで仕入れるより、実際に売れた商品を地道に確認した方が失敗は減らせると感じています。リサーチは未来の価格を当てるというより、仕入れるための根拠を少しずつ増やしていく作業なのかなと思います。
まとめ|店舗へ行く前に、自宅でリサーチしてみよう
今回は、メルカリを使った基本的なリサーチ方法についてお話ししました。
ポイントを振り返ると——
- 中古アパレルでは、まず売り切れ・個人・目立った傷や汚れなしを基本にする
- カテゴリー・ブランド・キーワードで商品を探す
- 結果が多ければ条件を足し、少なければ条件を外す
- サイズ・販売状況・出品者・商品の状態を使って絞り込む
- 表示順を変えて、最近の動きや価格の上下を見る
- 一つの販売事例ではなく、複数の商品を比べる
- いいね数などの曖昧な情報は、補助的な判断材料として使う
検索方法は、文章を読むだけでなく、自分で実際に操作することが一番の勉強になります。
メルカリのリサーチはスマホ一つあれば自宅でもできるので、まずは家にある服やバッグを一つ手に取り、ブランド・カテゴリー・状態を確認しながら、似た商品を検索してみてください。
自宅で何度か練習しておくだけでも、慣れない店舗仕入れで「何を見ればいいのか分からない」という不安を一つ減らせます。
感覚だけで仕入れず、実際に売れた商品を地道に確認する。少し面倒な作業ではありますが、この積み重ねが、仕入れで大きく失敗する可能性を減らしてくれると僕は思っています。
まずは店舗へ行く前に、スマホで一つの商品をリサーチするところから始めてみてください。

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