ここまで読み進めてくれたあなたは、1つの商品の利益や回転率の考え方から、「お店全体」で商品をどう見るかという全体像まで理解してもらえたと思います。
でも、こう思った人もいるはずです。「考え方はわかった。でも、じゃあ具体的に何を仕入れればいいの?」と。
アパレルブランドせどりと一口に言っても、扱えるジャンルは本当にたくさんあります。ジャンルが多いからこそ、最初は「どこから手をつければいいのか」で迷ってしまうんですよね。僕も始めたころ、これで一番つまずきました。
この記事では、僕自身の経験をもとに——
- 扱うジャンルは「広く浅く」か「狭く深く」か、どっちがいいのか
- 具体的にどの商材から仕入れていけばいいのか
- 季節商材と通年商材をどんな割合で持つといいのか
をお伝えします。読み終わるころには、「自分はまずこのジャンルから始めればいいんだ」というイメージがつかめるはずです。稼ぎ方はいろいろありますが、この記事ではできるだけ長く・安定して稼ぎ続けられる方法を軸にお話しします。
1章 扱うジャンルは「広く浅く」か「狭く深く」か
アパレルブランドせどりには、本当にたくさんのジャンルがあります。ざっと挙げるだけでも——
- メンズアパレル:スーツ、ジャケット、ジーンズ など
- レディースアパレル:ワンピース、ブラウス、スカート など
- 財布・カバン:普段使いのものからブランド物まで
- ハイブランド:ヴィトンやグッチなどの商品
- 小物:靴、マフラー、ベルト、サングラス、ネックレス など
これだけの選択肢があるので、「1つのジャンルに特化して深く極めるのか」「いろんなジャンルを広く扱うのか」で、戦い方が大きく変わってきます。
狭く深く(特化)の強みと弱み
まず、1つのジャンルに特化して一点突破する方法。これも極めれば月100万円を超えることは十分可能です。扱う商材が絞られている分、覚えることも仕入れの判断もシンプルで、ある意味とても取り組みやすい。
ただ弱点もあります。もしその極めたジャンルが「稼ぎにくいジャンル」だったり、あとから競合(ライバル)が一気に増えたりすると、稼ぎがガクッと減ってしまうんです。1本の柱に頼っている分、その柱が揺れると全体が揺れる。ここがリスクです。
僕は「広く浅く」から入ることをおすすめする
僕自身は、ある程度いろんなジャンルに分散して扱うほうが、長く続けていけると考えています。理由はいくつかあります。
1つは、さっき言ったリスク分散。複数のジャンルを持っていれば、1つが不調でも他でカバーできます。
もう1つ、これは特に最初のうちに効いてくるのですが——1ジャンルに絞ると、仕入れがとても難しくなるんです。僕が始めたころ、一番悩んだのが「そもそも仕入れができない」という壁でした。もしスーツだけに特化したら、見る場所は絞れて考えやすい。でも、店に売れそうなスーツが無ければ、その日は1つも仕入れられません。実売(実際に売った経験)が積めないんです。
今はアパレルブランドせどりに取り組むせどらーも増えています。競合のことを考えても、扱う商材の幅を広く持っておいたほうが、仕入れのチャンスが増え、経験も早く積めます。
だから最初は、わけがわからなくても大丈夫。まずは王道のアパレルブランドせどりの商材を幅広く見て回り、少しずつ学びながら実売を増やしていく。これが遠回りに見えて、実は一番の近道だと思っています。
広く扱うと「知識がつながる」というおまけもある
副次的なメリットですが、いろんなジャンルを学ぶと、ジャンルをまたいだ共通点や“つながり”が見えてきます。知識が線でつながって、深くなっていくんです。
たとえばバーバリーなら、メンズでもレディースでも「ノヴァチェック(あの有名なチェック柄)は価値が高い」。トレンチコートなら「ライナー(取り外せる裏地)が付いているほうが高値になりやすい」。こういう“高値になる理由”や“価値の見方”は、ジャンルが違っても共通している部分がたくさんあるんです。
だからまずは広く浅く攻めていく。そして時間の経過とともに、その“広さ”がそのまま“深さ”に変わっていく。これが僕のおすすめの学び方です。
2章 じゃあ具体的に、何から仕入れる?
ここからは、より具体的に「僕が実際に何から始めて、どう広げてきたか」をお話しします。
まずはメンズ・レディースのアパレルから
僕が最初に始めたのは、メンズとレディースのアパレルでした。そしてアパレルの中では、できるだけ全部の商品を見るようにしていました。
「メンズもレディースも両方は大変そう…」という方は、まずはどちらか一方に絞ってOKです。そのかわり、絞ったほう(例:メンズ)の中では、全体のアパレル商品を幅広く見ていく。これがおすすめです。
始めたころは僕もお金が無かったので、高い商品よりも、ノーブランドを含めた安い商品をひたすら探していました。低単価から数をこなして、目を鍛えていったイメージです。
次に財布・カバンを足していく
アパレルに慣れてきたら、次に僕が見ていったのが財布とカバンでした。このあたりの商材から少しずつ広げていって、今では——
アパレル全般+財布・カバン+ハイブランド商品+ベルト・靴・帽子・マフラー・アクセサリー
というふうに、扱う範囲を少しずつ増やしています。最初のうちは、「両方(メンズ・レディース)のアパレル全般+財布・カバン」あたりを扱えれば、入り口のジャンルとしては十分な幅で戦っていけると思います。
最初は低単価から。慣れたら高単価も
もう少し実践的な話をすると、最初はリスクが怖いし、お金にも余裕が無いはずです。だからまずは、上記のジャンルの中でも低単価の商品から仕入れていくのがいいと思います。1つ失敗しても痛手が小さいので、安心して数をこなせます。
そして慣れてきて、資金が少しずつ増え、経験と自信がついてきたら——今度は「稼ぐ効率」を考えて、高単価の商品で1つあたりの利幅を大きく取っていきたい、と自然に思うようになってきます。僕自身がそうでした。低単価で土台を作り、高単価で効率を上げる。この順番が無理がないと思います。
3章 季節商材と通年商材、どんな割合で持つ?
前回の記事でも触れましたが、ここは仕入れの中身を決めるうえでとても大事なので、もう一度整理します。
アパレルと財布・カバンを比べると、性格がまったく違います。
- アパレル=季節商材:季節によって値段も売れる速さも変わる。特に秋冬のボーナスタイムはアウター(コートやダウン)で爆益が出やすいので、この時期は多めに在庫を持ちます。
- 財布・カバン=通年商材:時期にあまり左右されず、1年を通して硬く(安定して)売れていく。
だから、「季節によって・戦略によって、どのジャンルをどんな割合で仕入れるか」が、稼ぎを安定させる大事なポイントになります。
ここで1つ、僕自身の“クセ”も正直に話しておきます。店舗に並んでいる数はアパレルが圧倒的に多いので、放っておくと僕はどうしてもアパレルに偏りがちです。でもアパレルは季節商材なので、時期を逃すと売り切るのが難しくなる。だから僕は意識して、カバンや小物(通年商材)の割合を増やすようにしています。
「今はアパレルに寄りすぎていないか?」と自分に問いかけて、通年商材でバランスを取る。これを意識するだけで、シーズンが変わったときの“売れ残り”がぐっと減ります。
まとめ
今回は「何を仕入れるか」=商材のジャンルと種類についてお話ししました。ポイントをまとめると——
- ジャンルは「狭く深く」より、まずは「広く浅く」から。1ジャンル特化は最初は仕入れが難しく、競合や不調に弱い。
- 具体的にはメンズ・レディースのアパレル全般+財布・カバンから。最初は低単価で数をこなし、慣れたら高単価で利幅を取る。
- 季節商材(アパレル)と通年商材(財布・カバン)の割合を意識する。偏りがちなアパレルを、通年商材でバランス補正する。
いろんなジャンルがあって迷うと思いますが、最初から完璧に絞る必要はありません。まずは広く見て、実売を積みながら、少しずつ自分の“得意ジャンル”を育てていけば大丈夫です。広く浅くが、時間とともに広く深くに変わっていきます。
まずは今日、近くのお店で「アパレル」と「財布・カバン」のコーナーを“全部ぐるっと見て回る”ところから始めてみてください。


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