【アパレルせどりの数字管理】利益率だけ見てない?「回転率」で手元に残るお金は変わる

副業せどり

副業でせどりを始めるとき、多くの人が最初につまずくのが「数字」です。

「いくらの商品を仕入れればいいの?」
「いくらで売ればいいの?」
「結局、利益っていくら残るの?」
「どのくらいの期間で売れればいいの?」

——こんな疑問、感じたことはありませんか?

この記事を読むことで、仕入れの時に「いくらで仕入れて、いくらで売れて、どのくらいの期間で売れればいいのか」という、数字の“考え方の基礎”をつくることができます。

事業をやっていく上で、数字の管理はとても大切です。そして一番大事なのは、数字を雑に扱わないこと。ここが本当に大切になるので、一緒に学んでいきましょう。

1. 仕入れ値(原価)・売値・利益の考え方

仕入れをするときに大切なのは、その商品がいくらで売れるのか、目安がわかることです。

その「売れる値段」は、メルカリのリサーチでおおよそ調べたり、どんな付加価値があるのか、そして経験から決めていきます。メルカリのリサーチでだいたいの金額がわかれば、そこから利益は計算できます。

まず、利益の計算式です。ざっくりですが、こう考えます。

売れた金額 − 仕入れ値(買った金額)− 手数料(メルカリは売値の10%)− 送料 = 利益

数字で見てみましょう。5,000円で仕入れた商品が10,000円で売れた場合——

10,000円(売値)− 5,000円(仕入れ値)− 1,000円(売値の10%手数料)− 750円(送料)= 3,250円

これが手元に残る利益です。

※ここには、封筒やテープなどの梱包材、移動のガソリン代といった細かい経費は入れていません。販売のみで考えると上記の数字になりますが、その他にかかっている経費もあると思ってくらいでいいかと思います。

仕入れ値(原価)の目安:大枠のイメージとして、仕入れ値は売値の1/3くらい(原価率30%程度)、または利益が5,000円出るくらいの仕入れ値で考えます。

売値の目安:逆に値付けの側から見ると、仕入れ値の3倍くらいで売れるように、または利益が5,000円ほど出るように決めます。

2. 「利益率」という言葉について

もう一つ、よく出てくるのが「利益率」です。

利益率売れた金額に対して、どのくらいの割合が利益になったか。

例を見てみましょう。仕入れ値3,000円の商品が18,000円で売れた場合——

粗利 = 18,000円 − 3,000円 = 15,000円
利益率 = 15,000 ÷ 18,000 × 100 = 83.3%

18,000円のうち15,000円が利益(粗利)なので、利益率は83.3%になります。

粗利とは、売れた金額から仕入れた金額だけを引いた、ざっくりした利益のイメージです。

3. 利益率より「1商品でいくら残るか」で考える

少し数字や難しい言葉が続いてつまづきそうですが、ざっくりポイントをいうと——

僕は、1商品あたりの目標利益を3,000円〜5,000円くらいに設定して、仕入れの基準にしています。

いい商品を見つけたら、メルカリでリサーチして、売れる値段から仕入れ値や手数料、送料を差し引いて、欲しい利益が出るか。それを考えて仕入れていくのが基本です。

「利益率」を目安に仕入れを考えるパターンもありますが、ここに落とし穴があります。利益率が高くても、仕入れ値が安いと利益額そのものは小さくなってしまうことがあるのです。

だから僕は、利益率よりも「実際にいくら残るか(3,000〜5,000円)」で考える方が、数字として扱いやすいし、考えやすいと思っています。

例えば「月に10万円稼ぎたい」と思ったとき——4,000円の利益が出る商品を25個売れば10万円。こうやって逆算すれば、目標に向けた行動がハッキリ見えてきます。

4. 回転率——「早く売れるか」がもう一つの武器

少しずつ自分で商品を売っていくと、だんだん相場がわかってきて、思ったように利益が出せるようになってきます。

でも、ここで次の壁が出てきます。

僕もまさに今つまづいているところですが、売れる商品がわかってきて仕入れが増えても、思ったより売れていかない。そして、時間をかけて売れても、在庫が増えて手元の資金が減っていく——こういう現象が起きます。

これで事業が回らなくなると、いわゆる「黒字倒産」です。利益は出ているはずなのに、お金が回らなくて苦しくなる。

利益や利益率を学んだら、次に大切になるのが「回転率」です。

  • 利益・利益率=「金額」の問題
  • 回転率=「どのくらい早く売れるか」の問題

一つ、大切な考え方があります。

利益1万円だけど1年かけないと売れない商品と、利益2,000円だけど1週間で売れる商品。イメージだと1万円の方が良さそうに見えますよね。でも、その1年間、1万円は「使えないまま」固定されてしまいます。

一方、1週間で2,000円の利益が出る商品なら、残りの11ヶ月と3週間で、そのお金を使ってまた仕入れて売って……を繰り返し、利益を積み上げていけます。

これがキャッシュフローの考え方です。どんなに価値の高い商品をたくさん仕入れても、回転しなければ資金は枯渇します

少ない利益でも、回転を上げて早く売ることで、手元に残るお金が多くなり、そのお金でまた仕入れができる。だから回転率が重要なんですね。

正直に言うと、僕自身も価値のある商品が少しずつわかってきて仕入れ数も増えていますが、その中に「回転が遅い商品」も意外と多くて、結局資金が減って仕入れが進まなくなる……という壁に、今まさにぶつかっています。

5. 回転を上げるための具体的なポイント

「じゃあ、どうやって回転を上げればいいの?」という話になりますよね。

アパレルブランドせどりで回転を上げる要素は、いくつもあると考えています。

① 需要が多い商品であること(最重要)
まず圧倒的に大切なのが、需要の多さです。ヴィトンのバッグなどはわかりやすい例で、相場で出せばすぐに売れます。人気のブランドや、「そのブランドといえば」のデザイン・特徴がある商品は、欲しい人が多く、回転が上がる印象です。

② 季節性を意識する
アパレルには季節があります。適正な季節に、しっかり商品を売り出せるか。これも回転に効いてきます。

③ 商品の状態
状態が良いほど売れやすいのは、言うまでもありません。

④ 値付け(特に大切)
リサーチの段階で相場をしっかり把握できていることが前提ですが、相場に近い、できるだけ安めの価格設定が早く売るコツです。

僕もここで少し「せこい考え」が出てしまって、「少しでも高く売れるように」と最初の値付けを高くした結果、売れるまでに時間がかかってしまうことがあります。

⑤ 値下げ・セール・交渉に応じる
100円値下げやセールをかける、値下げ交渉に応じる。これも早く売るための大切な運用です。

⑥ ライバルがいるかどうか
需要が大切という話をしましたが、自分と同じ商品を売っているライバルが多いかも重要です。自分しか売っていなければ有利ですが、メルカリ上に同じ商品を売る人が多い場合は、安くしたり、状態で勝負しないと回転が遅くなりやすい。仕入れの前に「ライバルがいるか」も見ておきましょう。

⑦ 写真(サムネ)の見せ方
意外と見落としがちですが、メルカリは一覧にズラッと並んだ「1枚目の写真(サムネイル)」で第一印象が決まります。影が写っていたり、シワやフォルム(形)が崩れていると、それだけでスルーされてしまう。明るい場所で、形をきれいに整えて撮るだけでも、回転は変わってきます。

【実例①】早く売れた商品——エトロのペイズリー柄シャツ

実際に僕が仕入れて、パッと売れた商品を紹介します。

  • ブランド:エトロ(レディースの長袖シャツ)
  • 仕入れ先:オフハウス
  • 仕入れ値:4,950円
  • 売値:12,000円
  • 利益:約5,635円(手数料1,200円・送料215円を引いた金額/利益率47%)
  • 出品してからたった2日で売却

なぜこんなに早く売れたのか。理由はハッキリしています。

  • 需要の多いブランド:エトロは、そもそも欲しい人の母数が多い
  • 人気の柄:そのエトロの中でも人気の「ペイズリー柄」が全面に入っている
  • 季節が合っていた:春先に着やすいコットン素材の長袖シャツ
  • 相場通りの値付け:欲張らず、相場に合わせた価格で出品した
  • ライバルが少ない色:同じペイズリー柄でも、水色はライバルが少なかった

前の章でお話しした「回転を上げるポイント」が、すべてキレイに噛み合った一例ですね。

【実例②】なかなか売れなかった商品——パルティナの紫ライダース

逆に、売れるまでにかなり時間がかかった商品も紹介します。

「ラムレザーの美品で、しかも希少な紫」——素材と希少性に価値を感じて仕入れました。利益率だけ見れば58.9%と、実は①のエトロ(47%)より高いんです。

それでも、売れるまで3ヶ月半もかかりました。理由はこう分析しています。

  • マイナーブランドで需要が少ない:パルティナは知名度が低く、そもそも欲しい人の母数が少なかった
  • 色が難しい:紫は誰でも着られる色ではなく、買い手が限られる
  • 季節がズレた:春前に出したが、レザーは秋冬向け。時期が合っていなかった
  • 写真(サムネ)の見せ方が良くなかった:サムネイルに影が写ったり、フォルム(形)がきれいに見えなかったのも、パッと選ばれにくかった一因かもしれません

仕入れが1,650円と安かったので損はしませんでしたが、もしこれを高い金額で仕入れていたら、その資金が3ヶ月半も動かせず、大きなリスクになっていました。回転の遅い商品を高く仕入れるのは、特に注意が必要だと感じた一件です。

①と②を並べて比べてみる

この2つの商品を並べると、この記事で一番伝えたいことが見えてきます。

実例① エトロ実例② パルティナ
仕入れ値4,950円1,650円
売値12,000円5,999円
利益5,635円3,535円
利益率47%58.9%
売れるまで2日101日(約3ヶ月半)

利益率だけを見れば、②パルティナ(58.9%)の方が①エトロ(47%)より上です。でも、売れるまでの期間は①が2日、②は約3ヶ月半。

もし「利益率が高いから」と②のような商品ばかりを、しかも高く仕入れていたら、資金がどんどん在庫に固定されて回らなくなります。「利益率が高い=良い商品」とは限らない。利益額・利益率だけでなく、回転率まで含めて考える——これが数字管理の肝です。

数字を雑に扱わないこと。この土台が、これからの副業の伸びを大きく左右します。この記事が、少しでもその基礎づくりのお役に立てば嬉しいです。

まとめ

今回は、数字について大切な用語と考え方をお話ししました。

物販、特に小売業は、数字の管理がとても重要で、大変で、大切です。やってみないとイメージがつかない部分も多いと思いますが、少し理解してから始める方が、その後で大きな差になってきます

ポイントを振り返ると——

  • 利益は「売値 − 仕入れ値 − 手数料 − 送料」で考える
  • 利益率よりも「1商品で3,000〜5,000円残るか」で判断すると扱いやすい
  • 利益額だけでなく「回転率(早く売れるか)」を見る
  • 回転を上げる鍵は、需要・季節・状態・値付け・ライバルの有無

数字を雑に扱わないこと。この土台が、これからの副業の伸びを大きく左右します。この記事が、少しでもその基礎づくりのお役に立てば嬉しいです。

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