ここまでの記事では、メルカリを使ったリサーチ方法や、同じ商品が見つからないときの相場判断についてお話ししてきました。
リサーチの方法が少しずつ分かってくると、次はいよいよ店舗で利益商品を探す段階です。
ただ、実際に店舗へ行くと、想像していた以上の物量に圧倒される方も多いのではないでしょうか。
「商品が多すぎて、どこから見ればいいのか分からない」
「ブランドコーナーとノーブランドコーナーは、どちらから見ればいいの?」
「副業で時間がないのに、店内を全部見るのは無理そう……」
僕もアパレルせどりを始めたころは、同じように迷っていました。
リサイクルショップには、服、バッグ、靴、財布など、本当にたくさんの商品があります。さらに、ブランド品として分けられている商品もあれば、シャツやワンピースなど、商品の種類ごとに並べられているものもあります。
すべての商品を一つずつリサーチできればいいのかもしれませんが、副業で取り組む場合は使える時間にも限りがあります。
そこで今回は、僕が店舗に入ったあと、どの売り場から、どのような順番で見ているのかをお話しします。
先に結論をお伝えすると、僕は基本的に、ショーケースやブランドコーナーなど、価値の高い商品が置かれている売り場から見ています。
ただし、これは全員にとっての唯一の正解ではありません。
使える資金が少ない方や、高額商品を仕入れるのが怖い方は、ノーブランドコーナーから経験を積む方法もあります。実際に僕自身も、最初の半年から1年ほどは、ノーブランドコーナーを中心に見ていました。
この記事を読むことで、次のことが分かります。
- 店舗で価値の高い売り場から見る理由
- 僕が普段回っている売り場の順番
- 資金が少ない初心者向けの回り方
- ノーブランド商品を見るときの考え方
- あえて競合が少ない売り場を狙う方法
自分の資金、使える時間、現在の知識に合う回り方を考える参考になればうれしいです。
店舗では価値の高い売り場から見るのが基本
僕が店舗へ入ったときは、基本的に価値の高い商品が置かれている売り場から見ていきます。
具体的には、ショーケース、ブランドバッグ、ブランドアパレルなどです。
もちろん、ブランド品なら何でも利益が出るわけではありません。知名度のあるブランドでも、仕入れ値が相場より高ければ利益は残りませんし、需要の少ない商品は長期在庫になることもあります。
それでも、限られた時間の中で利益商品を探すなら、価値の高い商品が集まっている売り場から見るメリットは大きいと感じています。
価値の高い商品から見る理由1:1商品あたりの利益額を作りやすい
一つ目の理由は、価値の高い商品の方が、1商品あたりの利益額を作りやすいからです。
例えば、次の2商品を比べてみます。
| 高単価商品 | 低単価商品 | |
|---|---|---|
| 新品時の価格例 | 30,000円 | 5,000円 |
| 店舗での仕入れ値 | 6,000円 | 500円 |
| メルカリでの想定販売価格 | 15,000円 | 2,500円 |
| 販売手数料(10%) | 1,500円 | 250円 |
| 送料 | 750円 | 750円 |
| 想定利益 | 6,750円 | 1,000円 |
どちらも、新品時の価格に対して中古でも50%ほどの価格で販売できる商品だとします。
低単価商品も、500円で仕入れて1,000円の利益が残るなら、決して悪い仕入れではありません。
ただ、撮影、採寸、出品、梱包、発送など、売れるまでに必要な作業はどちらの商品にも発生します。
同じように1商品を販売するのであれば、価値の高い商品の方が、一つの作業から得られる利益額を大きくしやすくなります。
副業では、仕入れに使える時間だけでなく、出品や発送に使える時間も限られています。そのため、少ない商品数でも利益額を作りやすい商品を探すことは、時間の使い方という意味でも大切です。
価値の高い商品から見る理由2:需要が高く、売れるまでの期間が短くなりやすい
二つ目の理由は、ブランド品の方が欲しい人を見つけやすく、比較的早く売れやすいからです。
ノーブランドの商品を購入する方は、デザイン、素材、サイズ、価格などを見て、その商品自体を気に入って購入します。
一方、ブランド品には、もともとそのブランドが好きな方や、ブランド名を検索して商品を探している方がいます。
例えば、同じような形や素材のシャツが2着あったとしても、知名度のあるブランドの商品であれば、
「このブランドが好きだから欲しい」
「新品では高くて買えないけれど、中古なら購入したい」
「以前から探していたブランドの商品だから気になる」
という方に見つけてもらいやすくなります。
つまり、ブランド名そのものが、商品を探している人と出品した商品をつなぐ検索キーワードになります。
欲しい人が多い商品ほど購入される可能性も高くなるため、ノーブランド商品と比べて回転率が高くなりやすい傾向があります。
副業せどりでは、利益額だけでなく、仕入れた商品が売れて現金に戻るまでの速さも大切です。
たとえ利益が取れる商品でも、半年や1年売れずに在庫として残れば、その間は仕入れ資金を回収できません。一方、ブランド品を適正な価格で出品し、短い期間で販売できれば、戻ってきた資金を次の仕入れに使えます。
このように、ブランド品は需要が高く、資金を回転させやすいことも、僕が優先して見る理由の一つです。
ただし、ブランド品であれば何でも早く売れるわけではありません。
同じブランドでも、カテゴリー、デザイン、サイズ、状態、季節、販売価格によって需要は変わります。ブランド名だけで判断せず、実際の販売履歴を確認することは必要です。
また、ブランド名を使って販売履歴を検索できるため、ノーブランド商品よりも需要や相場を確認しやすいこともメリットです。
店舗での詳しいリサーチ方法については、以前の記事でも解説しています。
価値の高い商品から見る理由3:ほかの仕入れ客に先に取られることがある
三つ目の理由は、需要の高い商品ほど、ほかの仕入れ客も探している可能性があるからです。
僕も店舗で気になる商品を見つけて、「あとでリサーチしよう」とその場を離れたことがあります。
ところが、戻ってみると、その商品がなくなっていることがありました。ほかのお客さんが先に購入していたのです。
価値の高い商品や人気ブランドは、購入したい人だけでなく、仕入れたい人も見ています。
そのため、気になる商品を見つけたら、店舗のルールやほかのお客さんへの配慮を忘れない範囲で、いったんカゴに入れてから落ち着いてリサーチすることがあります。
ただし、何でも大量にキープするのではなく、本当に確認したい商品に絞ることが大切です。リサーチ後に仕入れないと判断した商品は、元の場所へ戻します。
価値の高い商品から見る理由4:値下げできる余地を持ちやすい
四つ目の理由は、利益額を大きく取れる商品ほど、販売後に値下げできる余地を持ちやすいからです。
例えば、想定利益が1,000円の商品を1,000円値下げすると、利益がほとんどなくなってしまいます。
一方、想定利益が6,000円ある商品なら、売れ行きを見ながら1,000円、2,000円と値下げしても、利益を残せる可能性があります。
もちろん、仕入れ判断を間違えれば、高額なブランド品でも赤字になります。ブランド名だけで安心せず、状態、サイズ、素材、販売事例を確認することは必要です。
それでも、価値のある商品を相場より安く仕入れられれば、販売価格を調整できる幅が大きくなります。
利益と回転率の考え方については、こちらの記事でも詳しくお話ししています。
僕が店舗で回っている基本的な順番
僕が普段、店舗で見ている大まかな順番は次のとおりです。
- ショーケース
- ショーケース周辺のブランドバッグ
- メンズまたはレディースのブランドアパレル
- ナチュラル・アウトドアなどのコーナー
- カジュアルコーナー
- ノーブランドコーナー
店舗によって、「デザイナーズ」「エレガンス」「ナチュラル」「カジュアル」など、売り場の名称や商品の分け方は違います。
同じチェーンでも店舗ごとに配置が違うことがあるため、初めて行く店舗では、まず売り場全体を軽く確認します。
ここでは、僕が普段どのような考え方で見ているのか、大枠をお話しします。
1.ショーケース
店舗へ入ったら、最初にショーケースを確認します。
ショーケースには、高級ブランドのバッグ、財布、アクセサリーなど、その店舗の中でも価値の高い商品が並んでいます。
ただし、価格も高く、状態や真贋の判断も必要になるため、初心者には難しい売り場です。
最初から無理に仕入れる必要はありません。
僕がおすすめしたいのは、仕入れられなくても毎回見ることです。
僕もせどりを始めたころから、ショーケースにあるルイ・ヴィトンの商品を、なんとなくでも見るようにしていました。
ルイ・ヴィトンは商品の型が決まっており、バッグや財布の形から商品名や型番を調べられます。一方で、同じモデルでも、角擦れ、内側の状態、ヌメ革の変色などによって相場が大きく変わります。
最初は、ショーケースに並んでいる商品のほとんどが分かりませんでした。
それでも、毎回ルイ・ヴィトンのバッグや財布を見て、形、状態、店舗価格を確認していくうちに、少しずつ知っている商品が増えていきました。
現在は、形と状態を見ると、大まかな相場が頭に浮かぶ商品もあります。ここ1年ほどは、ルイ・ヴィトンのバッグを仕入れられる機会も増えてきました。
始めたばかりのころから観察を続けたことが、今の仕入れにつながっていると思います。
初心者のうちは、値引きシールが付いている商品をリサーチするだけでも構いません。真贋や状態判断に自信がなければ、無理に購入せず、観察とリサーチだけにします。
今すぐ仕入れられなくても、価値の高い商品を見る習慣は、将来の仕入れの幅を広げてくれます。
2.ショーケース周辺のブランドバッグ
ショーケースを見たあとは、その周辺にあるブランドバッグを確認します。
ここには、ショーケースに入るほど高額ではないミドルブランドのバッグや、ブランド品でも少し状態に難がある商品などが置かれていることがあります。
ショーケースの中とは違い、自分で手に取って状態を確認しやすいのがメリットです。
角擦れ、持ち手、内側、ファスナーなどを実際に確認しながらリサーチできます。価値のある商品が置かれている一方で、ショーケースより仕入れ価格が低いものもあり、僕自身も好きな売り場です。
3.メンズまたはレディースのブランドアパレル
次は、ブランドアパレルとして区分けされている売り場を見ます。
店舗によって、デザイナーズ、エレガンス、ブランドなど、表記はさまざまです。ブランド名ごとに商品が分けられている店舗もあります。
メンズとレディースのどちらから見るかは、自分の好きな方や得意な方からで構いません。
知識がある売り場から見た方が、短時間でも気になる商品を見つけやすくなります。反対に、これから覚えたいジャンルがあるなら、毎回その売り場を確認するのもよい練習になります。
4.ナチュラル・アウトドアなどのコーナー
ブランドアパレルの次は、ナチュラル系やアウトドア系のコーナーを見ます。
僕の感覚では、デザイナーズやブランドコーナーの次に、比較的需要や価値のある商品が見つかることがあります。
特にナチュラル系では、夏になるとブラウス、スカート、ワンピースなどが売れやすい印象があります。
アウトドア系にも、中古需要のある定番ブランドがあります。
ただし、ここでもコーナー名だけで判断するのではなく、ブランド、素材、デザイン、季節などを確認します。
5.カジュアルコーナー
カジュアルコーナーには、手に取りやすい価格帯のブランドや、普段使いしやすい商品が多く置かれています。
需要の高い商品が見つかることもありますが、仕入れ値と販売価格が低く、1商品あたりの利益額を取りにくい印象もあります。
そのため、僕は時間がない日には、カジュアルコーナーをあまり見ないことがあります。
すべての売り場を見るのではなく、今日はどこまで見るのかを決めることも、副業で店舗仕入れを続けるためには大切です。
6.ノーブランドコーナー
ノーブランドコーナーは、シャツ、パンツ、スカート、ワンピース、ジャケットなど、商品の種類ごとに分けられていることが多いです。
物量が非常に多いため、すべてを見るにはかなり時間がかかります。
僕は現在、時間が限られているときには、ノーブランドコーナーをほとんど見ないこともあります。
見る場合は、その中でも価値が高くなりやすいカテゴリーから確認します。
- メンズ:スーツ、ジャケット、冬のアウター
- レディース:ワンピース、ジャケット、セットアップ、冬のアウター
ノーブランドとして並んでいても、実際にはブランド品が混ざっていることがあります。また、ブランド名だけでは判断できない、素材や作りに価値のある商品が見つかることもあります。
資金が少ない初心者はノーブランドから始めてもよい
ここまで、価値の高いブランド品から見る理由をお話ししました。
ただ、初心者全員に、最初から高額なブランド品を仕入れた方がよいと言いたいわけではありません。
せどりの本質は、相場より安く仕入れて、相場かそれ以上で販売することです。
価値の高い商品は利益額を作りやすい一方で、仕入れに必要な資金も高くなりやすく、判断を間違えたときの損失も大きくなります。
始めたばかりのころは、知識も経験も少ないため、数千円の商品でも仕入れるのが怖いと思います。
僕自身もそうでした。
そのため、最初の半年から1年ほどは、ノーブランドコーナーをひたすら探していました。
僕が見ていた店舗では、ノーブランドコーナーの商品は、高くても2,000〜3,000円程度で仕入れられるものが多くありました。最初はその金額を上限にして、安い商品をいろいろと仕入れていました。
正直に言うと、とても時間はかかりました。
商品数が多いため、何時間見ても利益商品を見つけられない日もあります。仕入れたものの、思ったように売れなかった商品もありました。
それでも、初心者のリサーチ練習としては、とてもよい経験になったと思います。
たまに大きな利益を取れる商品が見つかると、宝探しのような楽しさもありました。その楽しさがあったから、始めたばかりの時期にせどりをやめず、続けてこられた面もあります。
資金が少ないうちは、無理に高額商品を仕入れなくても構いません。
利益額だけでなく、実際に商品を選び、リサーチし、販売する経験を積む時期と考える方法もあります。
ノーブランドでは商品そのものの価値を見る
ノーブランドコーナーを見るときに大切なのは、ブランド名だけに頼らず、商品そのものの価値を考えることです。
例えば、次のような要素を見ます。
- 毛皮やダウンなどの素材
- 紺ブレなどの定番デザイン
- ワイドパンツやマキシ丈ワンピースなどの形
- スーツやセットアップなど、新品時の価格が高くなりやすい商品
- アウターなど、季節によって需要が高まる商品
ブランド名が分からないからこそ、「なぜこの商品に価値があるのか」を自分で考えなければいけません。
これは、素材、デザイン、作り、季節など、アパレル商品の価値を学ぶ練習になります。
僕は、ノーブランドコーナーでの経験を「千本ノック」のようなものだと考えています。
たくさんの商品を見て、気になるものをリサーチし、実際に販売する。その繰り返しによって、少しずつ商品の価値が分かるようになります。
そのうえでブランドの知識が加わると、仕入れ判断の幅が一気に広がります。
ブランド名だけを暗記するのではなく、その商品の価値を考える。その土台を作れることが、ノーブランドコーナーを見る大きな意味だと思っています。
アパレル商品の価値を決める要素については、こちらの記事も参考にしてみてください。
あえて人が見ない売り場を狙う方法もある
ここまでお話しした基本ルートとは反対に、あえてほかの人があまり見ない売り場から探す方法もあります。
例えば、スカート、パンツ、ブラウス、ニットなどです。
これらはスーツ、アウター、ワンピースなどと比べると、新品時の価格や中古での販売価格が低くなりやすい商品です。そのため、利益額を重視する仕入れ客からは、後回しにされることがあります。
一方で、競合が少ないからこそ、値付けの安い商品や、ノーブランドの中に混ざったブランド品が残っている場合があります。
効率を考えると、僕の現在の基本ルートにはなりません。しかし、使える資金が少なく、時間をかけて経験を積みたい初心者にとっては、一つの戦い方になります。
店舗せどりには、全員に共通する絶対の順番があるわけではありません。
資金に余裕があり、時間を効率よく使いたいなら、価値の高いブランド品から見る。
資金が少なく、高額仕入れが怖いなら、ノーブランドから少額で経験を積む。
知識は少なくても時間を使えるなら、ほかの人が見ない売り場まで探してみる。
自分の状況に合わせて、回る順番を変えることが大切です。
まとめ:資金と時間に合わせて、見る順番を決めよう
今回は、店舗に入ったあと、どの売り場から見ればよいのかを、僕の実体験からお話ししました。
この記事の内容をまとめます。
- 基本はショーケースやブランドコーナーなど、価値の高い売り場から見る
- 価値の高い商品は、1商品あたりの利益額を作りやすい
- ショーケースは仕入れられなくても、毎回観察することで将来の知識になる
- 資金が少ない初心者は、ノーブランドから経験を積んでもよい
- ノーブランドでは、素材、形、作り、季節など、商品そのものの価値を学べる
- 時間をかけられるなら、競合が少ない売り場を狙う方法もある
現在の僕は、価値の高い商品が置かれている売り場から回っています。
しかし、その判断ができるようになった背景には、初心者のころにノーブランドコーナーでたくさんの商品を見た経験があります。
また、最初は仕入れられなかったショーケースの商品も、毎回見続けたことで、少しずつ知識が増えました。現在、ルイ・ヴィトンのバッグを仕入れられることが増えてきたのも、その積み重ねがあったからだと思います。
最初から効率だけを求めなくても大丈夫です。
大切なのは、自分の資金、使える時間、現在の知識に合う売り場から始めること。そして、仕入れられない日があっても、商品を見ることを続けることです。
今回紹介したのは、どの店舗でも使える大枠の考え方です。
実際には、セカンドストリート、オフハウス、ブックオフなど、店舗によって商品の分け方や売り場の名称が違います。
次回は、店舗ごとの売り場の違いと、僕がどのような順番で見ているのかを、もう少し具体的にお話ししたいと思います。


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