【アパレルせどりのリペア】どこまで直して、どこから見送るか|実売2例で解説

アパレルせどりのリペア。どこまで直して、どこから見送るか。ニットと白シャツ、毛玉取り器やボタンを描いたイメージ 副業せどり

毛玉のあるニット、襟元が黄ばんだシャツ、ボタンが一つない服。仕入れ先で見つけたとき、「直せそうだけど、手間や費用をかけてまで買うべきか」と迷うことはありませんか。

この記事では、僕が実際に行っている手入れと、ニット・白シャツの実売2例をもとに、どこまで直して、どこから見送るかを紹介します。毛玉取りやクリーニングなどのメンテナンスも含めて、ここでは「リペア」と呼びます。

結論からいうと、商品自体の相場を確認し、自分が対応できる状態か、手間や外注費をかけても利益が残るかで判断します。 自分で難しい作業は、お直し屋さんやクリーニング屋さんに頼む方法もあります。

検品編で予告した「リペアの手順」を、この記事でまとめます。店頭での状態確認から、その後の手入れにつなげる記事です。

毛玉のある商品も仕入れ候補にする理由は、秋冬素材編で紹介しました。ここからは、実際にその毛玉をどう処理しているかを見ていきます。

毛玉取り|範囲と生地を見て、少しずつ整える

毛玉取りは、僕が一番よく行っている手入れです。使っているのは、Amazonで3,000円くらいで購入した毛玉取り器です。

全体に毛玉があったラルフローレンのニット

実際に仕入れたのが、ラルフローレンのカシミヤ混・ノルディック柄のタートルネックニットです。

全体に毛玉があり、特に袖や襟、裾の折り返しなど、擦れやすいところが目立っていました。

仕入れ値は、2,090円ほどだったと記憶しています。帳簿にしっかり記録する前の商品なので、ここは参考程度に見てください。

この一着の場合は、全体に毛玉取りをかけて約10分でした。毛玉の量や素材、生地の状態によって作業時間は変わります。僕の感覚では、美品といえるくらいまで見た目が整いました。その後、10,199円で売れました。

毛玉取り後のラルフローレンのノルディック柄タートルネックニット
毛玉取り後に10,199円で販売したニット。この一着の作業時間は約10分。

もちろん、この価格で売れたのは毛玉取りだけのおかげではありません。ブランドや素材、柄など、商品自体の魅力もあります。それでも、毛玉があるという理由だけで見送っていたら、仕入れられなかった一着です。

袖や裾だけの毛玉もチェックする

全体の毛玉だけでなく、袖や裾など、一部分だけに毛玉がある商品も見ています。

僕の経験では、こうした商品も見送られがちです。でも、手入れする範囲が限られていれば、全体にかけるよりも作業を少なく済ませられます。

「毛玉があるか」だけでなく、どこに、どのくらいあるかまで確認して、作業する範囲を判断します。

毛玉取りの進め方と、生地を傷めないための注意点

実際に行っている作業と気をつけている点を、順番に整理すると次のようになります。

  1. 毛玉の範囲と生地の厚みを確認する。 全体にあるのか、袖・襟・裾の一部分なのかを見ます。僕は毛玉取りをする前提なら、ある程度生地に厚みがある商品を選ぶこともあります。薄くなっている部分も確認します。
  2. 薄手や薄くなった部分は、優しく何回かに分けてかける。 同じところに連続してかけ続けないようにしています。一度で取り切ろうとせず、少しずつ状態を見ながら作業します。
  3. 作業した部分の仕上がりを確認する。 毛玉が目立たなくなったかに加えて、生地の傷みや残っているダメージも見て、出品時の状態を判断します。

厚手でも傷むことはあるので、使う毛玉取り器の説明書に従うことが前提です。約10分は今回のニットの実績で、すべての商品をその時間で仕上げる目標ではありません。

シミ抜き・アイロン・クリーニング|売値と費用を見て使い分ける

シワを整えたり、汚れを落としたりする手入れも行っています。

アイロンは約1万円のT-fal(ティファール)のものを使っています。僕が慣れていないので、奥さんにお願いすることもあります。シワが整うと撮影もしやすくなるので、出品準備で助かっています。

一方で、販売価格が期待できて、仕上がりを整えたい商品は、クリーニングに出すこともあります。

4,400円で仕入れたグッチの白シャツ

今回の例は、襟元に薄い黄ばみがあり、全体にシワもあったグッチの白シャツです。

まず自宅で襟元用の染み抜きを使い、襟元の黄ばみを落としました。その後、ブランド品なので、丁寧に仕上げてもらうクリーニングを選びました。

項目金額・内容
仕入れ値4,400円
自宅で行った手入れ襟元の染み抜き
クリーニング代約1,000円
販売価格12,960円
襟元の染み抜きとクリーニングを行ったグッチの白シャツ
自宅での襟元の染み抜きとクリーニング後に、12,960円で販売した白シャツ。

クリーニング後はシワも整い、僕の判断では美品として出品できる状態になりました。

販売価格から仕入れ値とクリーニング代を引くと約7,560円ですが、これは利益そのものではありません。ここから販売手数料や送料、資材代などがかかります。

僕がこのシャツをクリーニングに出そうと思ったのは、販売価格が期待できるグッチのシャツで、約1,000円のクリーニング代をかけても利益が残ると考えたからです。

今回利用したお店では、シャツのクリーニング代が自分にとってかけやすい金額だったことも、判断の理由でした。料金はお店やコース、商品の扱いによって変わるので、依頼前に確認します。

自宅で落とすか、お店に相談するか

僕の使い分けはこうです。点に近い小さなシミには「スポットる」、襟や袖の汚れにはクリーニング屋さんの襟袖洗剤、範囲の広いシミや、こする必要があると感じた汚れにはオキシクリーンを使うことがあります。落ちるか判断しにくい汚れは、クリーニング屋さんで相談することもあります。

これは僕自身の使い分けで、汚れの広さだけで洗剤を選べるという意味ではありません。実際、オキシクリーンと水を歯ブラシにつけてこする方法で、乾いたあとに別のシミを作ってしまった失敗もあります。くわしくは後半の「シミを落としたあとに、別のシミが残った失敗」で紹介します。

今回のシャツは自宅で黄ばみを落とせましたが、落ち方は汚れや素材によって変わります。判断に迷うものは、先にクリーニング屋さんに相談します。

また、このシャツの洗濯表示には「NO BLEACH(漂白不可)」の記載があります。白い服でも漂白できるとは限らないので、洗濯表示と使用する製品の説明を確認してから作業してください。

お直し屋さんへの依頼|ボタンの欠品や簡単な破れも仕入れ候補に

自分で行う手入れに加えて、僕にとって意外と大切なのが、お直し屋さんに頼むリペアです。

ボタンが外れていたり、なくなっていたりするために、安く値付けされていたり、売れ残っていたりする商品を見かけることがあります。こうした商品も、お直し代を含めて考えると仕入れ候補になることがあります。

ボタン付けは数百円でお願いできたこともある

僕は、外れたボタンの付け直しや、なくなったボタンの取り付けをお願いすることがあります。

ボタンがない場合でも、似たものを付けてもらい、数百円で済むことがあります。自分で縫い付けるのが苦手でも、お店に頼めるとわかっていれば、商品の見方が変わります。

ただし、似たボタンは元のボタンと同じものではありません。特にロゴ入りなど、ボタン自体が商品の特徴になっている場合は、代用品でよいかも含めて判断する必要があります。交換や補修をした商品の写真・説明文の考え方は、検品編の「気づいた上で買えば、傷は仕入れ値に変えられる」以降にまとめています。革の色を補う(補色)作業をした場合も、同じ考え方で状態を伝えます。

簡単な破れなら、1,000円前後で直してもらうことも

簡単な破れも、僕がお願いしたケースでは1,000円前後で補修してもらえることがあります。

破れているからとすぐに見送るのではなく、「お直しに出したら、いくらくらいで、どの程度まで直せそうか」という視点も持っておくと、仕入れ候補を広げられます。

ここで挙げた料金は、僕が利用した際の目安です。生地や破れ方、希望する仕上がり、お店によって料金は変わるので、判断がつかないものは相談してから進めます。補修跡が残る場合は、その状態も含めて販売価格を考えます。

自分で全部直せなくても、お直し屋さんの力を借りる方法がある。 リペアが得意ではない僕にとって、これは大切な選択肢です。

革のリペア|保湿と補色

保湿だけで見た目が整うこともある

革製品では、保湿だけで見た目が良くなったと感じることもあります。僕が保湿に使っているのは「ユニバーサルローション」です。

僕が実感しているのは、乾燥した見た目や、軽い擦れが気になる商品の手入れです。色を入れなくても、保湿しただけで印象が変わる場合があります。

補色より作業が少なく済むので、僕には取り入れやすい方法です。ただし、深いひび割れや破れが元に戻るわけではありません。見た目の変化と、素材の傷みは分けて確認する必要があります。

保湿剤が、その革の種類や仕上げに対応しているかを確認してから使うことが前提になります。

補色は黒・濃い茶色・ネイビーを中心に

色を補うリペアでは、僕は黒・濃い茶色・ネイビーなど、単色のものを中心に扱っています。補色にはサフィールの各色を使っています。

バッグや財布のほか、黒のライダースジャケットなど、レザーのアパレルで行うこともあります。

僕の経験では、なかでも黒は比較的取り組みやすいと感じています。茶色は濃淡があるため、濃い茶色のクリームを用意し、その色に合いそうな商品を仕入れ候補にすることがあります。

ここで大事なのは、自分が扱える色や状態の範囲を知っておくことです。

黒やネイビーでも、色味やツヤがすべて同じとは限りません。使う製品の対象素材・使用方法に従い、目立たない場所で仕上がりを確認してから進める必要があります。

金具磨き|ボタンや金具の印象を整える

アパレルのボタンや金具を磨く手入れも行ったことがあります。僕が使っているのはピカールで、特に紺ブレザー(紺ブレ)の銀色のボタンなど、金具が整うと商品の印象が変わると感じています。

ただし、ここは使用前に確認が必要です。ピカール液のメーカー公式案内では、メッキ加工や特殊な表面加工がある金属には使えないとされています。

僕は金色の金具の色落ちに注意していましたが、銀色でもメッキの場合があります。見た目の色だけで使用できるとは判断しないでください。 素材や加工がわからないものは、無理に磨きません。

出典:日本磨料工業「ピカール液」製品案内

僕が実際に使っている道具

ここまで紹介した手入れでは、次のものを使っています。

用途僕が使っているもの
毛玉取りAmazonで3,000円くらいで購入した毛玉取り器
シワを整える約1万円のT-fal(ティファール)のアイロン
小さな点状のシミ取りスポットる
襟・袖の汚れ落としクリーニング屋さんの襟袖洗剤
広い範囲のシミ・こする必要を感じた汚れオキシクリーン(※乾いたあとに別のシミが残った失敗あり。後半参照)
革の保湿ユニバーサルローション
革の補色サフィールの各色
補色作業の小物100均のスポンジ、水を入れる小さな容器、補色剤を出すためのお弁当用の紙のおかずカップ
金具磨きピカール

補色剤を出す容器には、お弁当のおかずを入れる紙のカップを使うなど、身近なものも取り入れています。

この一覧は、僕が使っているものの紹介です。製品の種類や対応素材を確認してから使ってください。

撮影や梱包も含めた道具の全体像は、必要物品・アプリ編で紹介しています。

どこまで直して、どこから見送るか

今回の2つの販売事例では、作業時間と外注費をそれぞれかけています。

ラルフローレンのニットでは、約10分の作業時間。グッチのシャツでは、自宅での染み抜きに加えて、約1,000円のクリーニング代です。

どちらも、商品自体の販売価格が期待できたことが前提にあります。初心者の方が仕入れ時に判断するなら、次の点を確認します。

  • 状態が整った同じような商品は、いくらで売れているか
  • 自分で対応できる状態か、お店への相談が必要か
  • 手入れにどのくらい時間や費用がかかるか(お直し屋さんに頼む場合は、その料金も含める)
  • 手数料や送料も引いて、見合う利益が残りそうか
  • 思うようにきれいにならなかった場合、その状態でも売れるか

お直し屋さんへの依頼も同じで、修理代を含めて利益が残るかを考えます。手間や費用がかかりすぎる商品まで、無理に仕入れる必要はありません。

直す場合は、作業や外注にかかる時間も出品までの日数に含めて考えます。利益額とあわせて売れるまでの期間を見る考え方は、利益率と回転率の記事で紹介しています。

シミを落としたあとに、別のシミが残った失敗

僕が何度か失敗しているのが、スーツの袖などの汚れを、オキシクリーンと水を歯ブラシにつけてこすり落とそうとしたときです。

元の汚れは落ちたのに、乾くと、濡らして処理した部分に別のシミが残ってしまいました。僕には水の跡がシミになったように見えましたが、水・洗剤・摩擦のどれが原因だったかは確認できていません。

このような状態になり、販売に使えなくなったスーツやシャツが何点かあります。最終的にはジャンク品として、ブックオフで無料で引き取ってもらいました。これは僕が持ち込んだ際の対応です。

こする必要がありそうな汚れに、この方法を使うことはあります。ただ、ここで紹介しているのは失敗した経験で、スーツやシャツに一律に勧めるシミ抜きの手順ではありません。

元の汚れが落ちても、乾いたあとに販売できる状態になるとは限らない。 直せる前提で仕入れると、仕入れ代と作業時間をかけても、販売につながらないことがあります。

この経験からも、手入れ後に売れそうな価格だけでなく、うまくいかなかった場合まで考えて判断することが大切です。洗濯表示と洗剤の使用条件を確認し、対応できるか判断がつかないものは、作業前にクリーニング屋さんへ相談する選択肢があります。

撮影までの保管も、出品準備の一つ

リペアとは少し違いますが、仕入れてから写真を撮るまでの保管も大事にしています。

僕はハンガーにかけるなど、できるだけきれいな状態で保管することを意識しています。せっかく状態を整えても、撮影までにまたシワがついてしまうと手間が増えてしまいますよね。

保管方法は衣類に合わせて選び、出品まで状態を保つことも手入れの一部です。

まとめ

リペアでは、商品自体の相場を見たうえで、直せる範囲と手間・費用を判断します。

今回のニットは毛玉取りに約10分をかけ、10,199円で販売しました。グッチの白シャツは、自宅での襟元の染み抜きと約1,000円のクリーニングを経て、12,960円で販売しています。どちらも、その商品だからかけられた時間や費用です。

ボタンの欠品や簡単な破れは、お直し屋さんに依頼する選択肢もあります。自分で対応できるか、外注しても利益が残るか、仕上がりを見通せるか。この3点を確認し、手間や費用が見合わない商品は見送ります。

ただし、汚れが落ちても、乾いたあとに販売できる状態になるとは限りません。僕はシミ抜きの失敗で、販売できなくなったスーツやシャツを無料で引き取ってもらいました。直せる前提で仕入れると、この失敗がそのまま損失になります。

検品で見つけたダメージを、直すのか、外注するのか、見送るのか。そこまで判断できるようになると、店頭で選べる商品が変わります。

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